株式会社TSC

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2025年01月10日
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事業紹介

未来医療イノベーション創出の基盤として初めて樹立に成功したヒト胎盤幹
(TS)細胞を活用して、新たな創薬・再生医療事業を目的として設立しました。
世界初のヒトTS細胞培養技術(特許化)を中心に、複数の技術を応用して、以下の4事業を展開します。
❶ 生殖補助医療(ART)
用製剤の開発事業
①生殖補助医療(ART)関連事業
ヒトTS細胞の有する着床機能をARTに応用し、流産率の減少と妊娠率の飛躍的向上を図る(TS療法)。現在、厚生労働省の事業相談を得て、臨床試験を開始する段階にある(先進医療を目指す)。
【本事業の見据える社会課題】
我が国の少子化・晩婚化の社会情勢により、体外受精や顕微授精などのARTを選択する不妊治療患者数は増加の一途を辿っている。しかし、ARTの成功率は20%程度の頭打ち状態にあり、着床障害が主原因である。胚移植回数の増加や不妊治療の長期化は、心身や経済的な負担増をもたらし、出産を諦める大きな要因となっている。胎盤機能の視点から開発されたART補助製剤が生まれれば、患者(夫婦)のQOLの向上に貢献できることは想像に難くない。
❷ 産婦人科領域の疾患に
対する治療薬の開発事業
②-1 周産期および婦人科領域に
おける創薬治療事業
妊娠中の薬剤の安全性評価法が確立していないため、新規治療薬の開発が進んでいない。妊娠期の各ステップを想定した胎児への安全性を評価する医薬品・化学物質の発生毒性評価試験法を構築する。また、疾患由来TS細胞を用い、周産期領域の創薬シーズの開発を行う。婦人科領域の疾患には、TS細胞の胎盤ホルモンの作用を応用した新規薬剤の開発を行う。
【本事業の見据える社会課題】
・40歳以上の妊婦の40%に見られる妊娠高血圧症候群、30%に見られる糖尿病合併妊娠へは、有効な治療法がなく、また胎児への影響を考慮し、既存の治療薬の投与は慎重とならざるを得ない状況が長年続いている。近年の妊娠の高齢化が進む社会にとって創薬とその安全評価法は臨床上有益なものとなる。
・産科・婦人科領域の疾患では、創薬でのブレイクスルーは他の診療科領域に比べて圧倒的に少ない。これは周産期の治療薬は、他の診療科に比べ治験のハードルが高いこと(母体、胎児の両方を要考慮)、そして基礎研究用ツールも少なく、疾患のメカニズムが十分理解されていないことによる。
・ホルモンの分泌不全による思春期の月経前緊張症(PMS)や更年期障害(骨粗鬆症など)、月経困難症や不妊などをきたす子宮内膜症などを患い、治療が必要な女性は、国内で800万人を超えると推定されている。現行の薬物療法は、いずれも性周期を変調させるなどの副作用があり、新たな治療薬が待望されて久しいが、有望なものは生み出されず現在に至っている。


②-2 周産期および婦人科領域に
おける創薬治療事業
ヒトTS細胞を用いて、妊娠期の各ステップを想定した胎盤機能(着床段階における胎盤細胞の分化・浸潤性、胎盤関門の形成・物質透過性、内分泌機能や物質交換機能など)に対する医薬品・化学物質の毒性を評価する試験法を構築し、ヒトTS細胞をガイドライン試験に用いる候補細胞として提案するとともに、構築した試験法を発生毒性スクリーニングや代替法のコアバッテリーに組み込むことが可能である
疾患(HDP)TS細胞は、創薬標的の同定、化合物スクリーニングなど薬理・薬効の有用なツールとなる




❸ 免疫抑制効果のある医薬品
(細胞製剤)の再生医療開発事業
③免疫抑制剤の開発事業
免疫寛容のメカニズムを利用した免疫抑制剤や免疫療法を開発する。TS細胞によって免疫抑制の分子メカニズムについて解析を行っている段階である。
【本事業の見据える社会課題】
細胞または組織の移植では、拒絶反応を抑える免疫抑制剤の使用は欠かせない。iPS細胞と言えども、他家移植になる場合は免疫抑制剤の使用は必要となる。またiPS細胞のがん化のしやすさは、再生医療への適用において常に議論の対象となっている。さらに、免疫抑制剤の使用による副作用の全身感染症対策が必須である。胎盤は、生理的な免疫寛容(抑制)活性を有し、これまでにない機序の免疫抑制剤としての潜在能力を有する。



❹ 化粧品、発毛・育毛剤、
栄養サプリメントの開発事業
④化粧品、発毛・育毛剤、
栄養サプリメント事業
製薬企業と連携し、目的に応じた医薬品の開発を行う。TS細胞には発毛を制御する遺伝子の発現を高める作用が強い。化学的エビデンスに基づく幹細胞製品の開発を行う。
【本事業の見据える社会課題】
化粧品としての市場性は高く、特に最近は保湿、美白、抗しわ、抗加齢が認められる。機能性化粧品(幹細胞化粧品)の売り上げ増が示されている。また、エビデンスに基づく発毛・育毛事業においても幹細胞の利用が大いに期待されている。
当社は東北大学発スタートアップで、国内外の大学ならびに企業との共同研究等を通じて事業化を推進します。

会社設立の想い

・再生医療として初めて医療への無限の可能性を開拓した全能性幹細胞は、世界初の胚性幹細胞(ES細胞)の発見にさかのぼり、3名の研究者がノーベル賞を受賞しました。しかし、受精卵を利用することから生命倫理の観点で、医療への実用化が進みませんでした。
・その後、世界で2番目に創出された技術として、ノーベル賞を受賞した京都大学山中博士が創出した日本発のiPS細胞があります。これは、体細胞への遺伝子導入で多能性を獲得したもので、受精卵を扱いません。そのため、これを応用した医療や医療材料の研究開発は、従来治療が困難な疾患など数多くの治療法開発に向けて鋭意取り組まれています。
・第3のブレイクスルーは、東北大学の有馬らが受精卵あるいは妊娠初期の胎盤細胞から胎盤形成のもととなるトロフォブラスト(TS細胞)細胞の培養に世界で初めて成功したことによってもたらされます。この細胞は、遺伝子導入などをすることなく、特殊な培養法(特許化技術)で、分化誘導可能で、その技術を用いた研究開発に、世界から熱い期待が寄せられています。
・胎盤(プラセンタ)の持つ多彩で神秘的な機能は以前から「若返り効果」などに期待されており、古くから漢方や美容使用されてます。
・さらに、受精・着床後の赤ちゃんになる「胚」を母体から受ける様々な免疫からの攻撃からを逃れることで母体としての機能を担う、まさに、生殖と免疫、内分泌など生命活動の維持において重要なポテンシャルが期待されています。

会社概要

社 名 株式会社TSC(ティーエスシー)
設 立 2023年3月9日
経営陣 代表取締役(CEO) 今村 利朗 
取締役(CFO)  長田 忠千代
取締役(COO)  山本 隆太郎
取締役(CSO)  有馬 隆博 (東北大学 大学院医学系研究科 情報遺伝学分野 有馬隆博研究室)

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